インプラント治療

「第3の歯」と呼ばれる
インプラント

インプラントは歯を失ったときの対処方法のひとつで、人工歯根(インプラント体)と人工歯で構成されています。人工歯根を顎の骨に埋め込んで人工歯を支えるので、入れ歯に比べると硬いものでもしっかり噛めます。また、ブリッジのように周囲の歯を削る必要もないので、お口の健康を損ないません。さらに、天然歯と変わりない美しい仕上がりにできるので、乳歯と永久歯の次の存在として「第3の歯」と言われることもあります。

当院の
インプラント治療の特徴

歯を抜く数を
最小限に抑える治療

当副院長は、日本歯周病学会の認定医の資格を持っています。できるだけ多くの歯の寿命を長く保つことを目指して治療にあたります。まずは本当に抜くべき歯なのかを検討し、抜歯せざる得ない場合でも、周囲の歯をどれだけ長持ちさせることができるかを考えます。

日本歯周病学会とは

歯周病を克服することにより自分の歯を1本でも多く残すことを目的に1957年に設立された団体です。日本の歯科医師数は107,443人いますが(2022年厚生労働省調べ)、歯周病認定医は1,193名と約100人に1人の割合となっています。

サージカルガイドを使った
安全性の高い埋入

「サージカルガイド」とは、インプラントを正確に埋め込むための器具です。インプラントはあごの骨に穴をあけて埋め込むので、位置や角度、深さなどにミスがあると神経や血管を傷つける恐れがあります。また適切な埋入ができないとインプラントの優れた機能を発揮できません。サージカルガイドは3Dシミュレーションデータを利用して作るので、インプラントを計画した位置に正確に埋め込むために役立つのです。

丁寧なアフターケア

インプラントは天然歯とほぼ変わりなく使用できますが、適切なケアをしていないと「インプラント周囲炎」という疾患にかかります。インプラント周囲炎は歯周病に似ており、悪化すると顎の骨が溶けてインプラントを維持できなくなります。そのため当院は丁寧なアフターケアを提供して患者様のお口の健康を守ります。

入れ歯やブリッジとの比較

  • インプラント

    インプラントは手術が必要ですが、ブリッジのように周囲の歯を削る必要が無く、独立して存在できます。また、入れ歯よりしっかり噛めるので、身体の健康維持に貢献します。さらに仕上がりの美しさも魅力です。

  • 入れ歯

    歴史が長く、部分的に歯を失ったときにもすべての歯を失ったときにも対応できます。また、保険診療で費用を抑えて入手することもできますし、機能や美観にこだわる人は自費診療の入れ歯を選ぶことができます。

  • ブリッジ

    失った歯を補うために、両隣の歯を台として、連続した被せ物を作って装着します。固定式なので使用感は天然歯に近いですが、1本の歯を補うために2本の歯を削る点はデメリットと言えるでしょう。

インプラント治療の流れ

  1. Flow01カウンセリング

    歯を失った患者様に対して、まず治療の選択肢を提示します。歯を補う方法にはインプラント以外にも入れ歯やブリッジがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。当院はそれらをすべて説明し、患者様ご自身がお口の状態やライフスタイルに合う方法を選ぶためのサポートを行います。

  2. Flow02検査・治療計画

    インプラント治療の意志が確認できたら、まず検査を行います。インプラントは顎の骨の量や状態が良くなければ埋め込むことはできませんから、事前の検査は非常に重要です。また検査データは治療の安全性を確保するためにも欠かせない要素です。そのためまずは正確な情報を取得し、丁寧な診断を行います。診断結果から作成した治療計画をわかりやすく説明し、患者様の了解をいただければ治療を始めます。

  3. Flow03インプラント埋入手術

    インプラントを埋め込むためには手術が必要です。当院は事前に詳細のシミュレーションを行い、サージカルガイドを作製してリスクを徹底的に排除してから手術に臨みます。埋入手術は状態によって1回で終わる場合と2回に分ける場合があります。2回に分ける場合は、1回目でインプラント体を埋め込んで骨に定着する期間を置き、その後インプラント体と人工歯をつなぐ部品を取り付ける二次手術を実施します。

  4. Flow04治癒期間

    インプラント体を埋め込んだ後、顎の骨に定着するまである程度の期間を必要とします。必要な期間は症例によって異なりますが、8~24週を目安とお考え下さい。この期間中は仮歯をいれて、日常生活に支障が無いように配慮します。

  5. Flow05上部構造の製作

    インプラント体が骨に定着したら、型取りを行って人工歯を作製します。人工歯はセラミックを含む素材の中から患者様のご要望に合わせて選択することができます。型取り後1~2週間後に人工歯を装着し、噛み合わせの調整を行えば治療は終了です。

  6. Flow06メインテナンス

    インプラントはしっかりとケアを行わないと、インプラント周囲炎という歯周病のような疾患にかかります。そのため、患者様には日々のお手入れをレクチャーするとともに、定期的なメインテナンスをご案内いたします。
    丁寧にケアしていれば長く健康にインプラントを持続できますが、ケアが不足するとインプラントを維持できなくなることもあるので、当院と一緒に大切にケアしていきましょう。

インプラント治療の概要

治療前の注意点

  • 各種国民保険の適用外となりますのであらかじめご了承ください
  • 外科手術が必要になるため、患者様に体力的な負担がかかります
  • 段階的に治療を進めていくため、治療期間が長くなります
  • 術後に痛み・腫れ・出血・合併症を伴う可能性があります
  • 術後も定期的なメインテナンスをしないと、機能が落ちやすくなります

インプラント治療の症例紹介

症例紹介一覧